まだまだ齢六十にして受験生をやっているわたくしです。今年も四回に渡る模試を受け、後は本試験を待つだけという状況であります。
この模試というヤツが曲者でして、本試験よりはるかに難易度が高く設定されております。そこで得点が低かった受験生に「直前対策講座」とかなんとかいろいろとチラシを配ってくるのが予備校の戦術であります。
我々受験生は、本試験で点を取るために学習しているのであって、模試に出てくるような論点をマスターするために学習しているのではありません。模試でいい点を取っても、本試験でいい点が取れるという保証はないし、模試でボロボロでも本試験では、いい点を取れることだってあり得ます。
というわけで、模試はどうでもいいと言えばどうでもいいものですが、大事だと言えば大事です。まず、本試験と同じ量の問題を同じ時間で解くということ。さらに難易度が高いので、本試験がかえって楽に感じます。特に臨場感は自宅では味わえないものがあります。わたくしの場合、頻尿気味という特殊な状況にもありますので、いつ何を食べ、何を飲んだら、どの時間に尿意が来るかを試してみるなど、やはり有用なところも多々あります。
結論として言えるのは、模試は、本試験と同じように捉えて臨み、終わった後の点数は気にしないということです。間違えた問題があれば、そこを検証し、弱点であるかどうかを確認します。間違いは寧ろその機会を得ることができたと喜ぶべきです。
この時期、どこに弱点があるのかを知ることはとても重要ですが、試験範囲が広すぎてそれを把握することは難しいです。それを知ることができるのは、とてもありがたいことです。幸い、わたくしの場合、間違いのほとんどは、難易度の高さによるもので、弱点らしき弱点を発見するに至りませんでした。
間違い箇所のチェックも昨年までのように模試の度に10問も15問も間違えていたら、嫌になってしなくなるものですが、今年は例年に比べると間違いも少ないので、粘り強くチェックすることができました。
こう書くと自信たっぷりで自慢しているように感じられるかもしれませんが、内心は戦々恐々としており、不眠と胃痛を抱えて、鬱鬱としております。実は今日は本試験の前日です。今言えることは、模試の点が良ければ良いほど、プレッシャーが大きくなります。
択一式は軸を確実に、記述式は落ち着いて。とにかく、頑張ります。
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